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「生きること」ただそれだけの約束のために

きょう 届いた 生まれたばかりの君の写真 毎日同じように 繰り返す喧騒 人々が帰りをいそぐ夕方をまわって ひとり  疲れた体で電車に飛びのる頃には たくさんの家々に 暖かなひかりが満ちていて 君がお腹の中から 生まれてくる今日まで たいせつに握ってきた掌のなかに あつまってきた天使たちがたくさんの 魔法の花束をわたす 僕は君のほほえみのために ひのあたる花壇に小さな花を植えよう そして世界中が君の誕生を祝福していることに 僕らが きょうも生かされていること に 感謝の詩をうたおう 僕がうつむくことで傷つけたあのひとは 僕を許してはくれないだろう あの日 静かにドアをしめ 哀しみを誰にももらさないように ひとりで消えていったあのひとは いったい  どこで哀しみを洗い流したのだろう 新しい命がうまれ 山がいぶき 鳥たちがうたい 川が流れ 風がほほえむ くりかえすことが僕たち人間に与えられた約束なら 消えていこうとする想いのために どんなに涙があふれても つぎつぎと生まれくる新しい命のために たくさんの幸 せがふりそそぐことを祈ろう すべての人々のために いきるための愛するうたを すべての約束が輝きわたるこの空に 血のにじんだ手であしで ぼくが天使にかこまれて目を閉じる 瞬間まで 生まれてきたことに感謝して すべてのものたちに感謝して いきるための愛するうたを すべての約束が輝きわたるこの空に 「生きること」 ただそれだけの約束のために

飲もうよ

飲もうよ


あなたからの暑中見舞いが きょう届いた
「元気ですか」
とだけ、ボールペンでかきたした相変わらずのそっけなさ


なんだか懐かしくなって
「今年の夏休みには帰ろっかな」ってきめたんだ
どんなに離れていても


あなたは僕のことをおぼえていてくれるから








ふと思いついて電話をする
「今年は帰ってくるの~? 私も帰るからさぁ、みんなで集まろうよ。」

あの頃よく 私の家で飲んだよね。
「あんたのいってること、ほんとわかりにくいわぁ~。」
って笑い飛ばされて

でも、いちばん私のことを知ってくれてた友達

あなたがどんなふうに哀しかったかなんて話さなくても

伝わる想いがわかるから

いつまでいっても

なんだか かんだか

わいわい わいわい



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