咲き始めた彼女たち、なんだか話しているような...でもその声は私の耳には届かない。
「綺麗ね」って毎日話しかけてもらった「花」は
話しかけられなかった「花」より、うんと綺麗に咲くらしい。
今年のシャーリーは低めの気温のせいか、少し小ぶりです。
花の色によって違う チューリップの花言葉
白が「失われた愛」「失恋」「新しい恋」
ムラサキは「永遠の愛」「不滅の愛」
とすれば白に紫の麩の入ったチューリップ
「シャーリー」の花言葉
「シャーリー」の花言葉
「失われた愛は永遠の愛のにおいがして」
みたいな
または「今度の恋は不滅なの」とか
ちょっと可笑しい。クスクス...
人はお腹の中で育てられているときが
一番あたたかくて安全で「幸せ」らしい
胎内から産まれてくるときの物理的な痛みと苦しみ。
あたたかな母親との人生ではじめて経験する最初の「別れ」に、
どうしようもなく傷ついて
泣きながらうまれてくる。
そして、その傷を癒すために、一生 人は愛を求めつづける。
こんなことを言った乳幼児心理学の先生がいた。
私には斬新なオハナシで、興奮さえ感じた「名言」だったことを
急に思いだした。
何日かすると、ひとつ、またひとつ
開ききったチューリップの花びらがはらりとおちる。
でも、 花壇のひだまりは いつものように暖かくて