2011/08/25

Day Dream

僕はとても君に会いたかった





ふと思い出して君を

海からの道をまっすぐにのぼって 
赤いレンガのうちの角を曲がる
そこから広がるコスモスの花畑の先に
懐かしい君の家


誰もいない家の日の当たる花壇に 
君の好きだった赤い花が
なにもなかったように風に揺れて

花壇をみおろす大きな窓のある台所で
毎朝、チョコレートの入ったパンの焼けるにおいがしたことを思い出した

もう君は
世界中のどこを探してもいないのに
僕はとても君にあいたかった 



「生きること」ただそれだけの約束のために

きょう 届いた 生まれたばかりの君の写真 毎日同じように 繰り返す喧騒 人々が帰りをいそぐ夕方をまわって ひとり  疲れた体で電車に飛びのる頃には たくさんの家々に 暖かなひかりが満ちていて 君がお腹の中から 生まれてくる今日まで た...